虹色こまち編集部

千葉のおでかけ・観光メディア「虹色こまち」編集部の日々をつづります。

コンパクトなエリアにぎゅっと魅力の詰まったまち 野田の歴史スポット探索

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今回は野田市の魅力を歴史の観点からご紹介したいと思います。

戦国時代から関東制圧において最も重要な地点として歴代大名が争奪を繰り広げたのがこの野田エリアでした。


恵まれた立地でどのような変遷をたどって現在に至るのかをみていきたいと思います。

 

関東中心部における最重要拠点 関宿城

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野田市北部には、「関宿城博物館」があります。

千葉県内には城の形状をした資料館がいくつかありますが、この関宿城博物館ほど美しい形状と、景観は他にないかもしれません。


まず博物館に向かう一本道から見える関宿城博物館の外観を楽しんで頂きたいと思います。

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そして館内は、利根川と江戸川に囲まれた関宿において発達してきた河川技術とそれに係わる産業の歴史を見る事が出来ます。


当時を再現した模型がとてもリアルで、視覚でイメージしやすいので、とても分かりやすい展示となっています。


また企画展示では関宿藩の歴史が学べ、初代藩主 松平康元から23代まで約300年もの長い間、守られてきたそうです。f:id:nijikoma:20181226124121j:plain

最上階は展望室となっており、天気が良ければ富士山や筑波山など関東平野を一望でき、眼下には利根川と江戸川の流れを見る事ができます。


景色をみていると確かに豊かな水運と関東の中心である事が分かり、なぜ歴代大名が重視してきたのかが分かります。

 

関宿城

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 関宿城博物館から約1㎞の所には本来の関宿城跡があります。


現在はその面影はありませんが、この地を奪い合った北条氏が「この地をおさえるという事は一国を獲得する事と同じである」と評したほど、熾烈な争奪戦が繰り広げられた地であるのだと思いを馳せる事で、当時の武士達の息遣いが聞こえてくるようです。

関宿城博物館

 

第二次世界大戦終戦に導いた内閣総理大臣 鈴木貫太郎記念館

 

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時代は明治~昭和初期に入り、日本は激動の時代に入っていきます。

鈴木貫太郎は海軍大将で、「軍人は政治に関わるべきではない」を信条としながらも、その人望で終戦時の内閣総理大臣に押され、平和な日本の構築に尽力された方です。

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 戦時中は2.26事件に巻き込まれるなど、混迷の時代を生き抜いた様や、戦後は野田エリアに牧畜を広め、現在でも慕われ尊敬されている事を学芸員の方から丁寧に解説して頂けます。

鈴木貫太郎記念館

 

近代将棋の父 関根名人記念館

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将棋といえば羽生竜王、藤井総太七段(平成30年11月時点)が有名で、近年の将棋ブームから多くの方がその名を知っているかと思います。


その歴史は古く、将棋の原型となると今から1000年前、現代将棋も約400年の歴史があるそうです。

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そんな長い歴史の中で13世名人となったのが関根金次郎でした。


当時娯楽も少なく、将棋名人と言えば大変な権威で、将軍家からも厚い庇護を受けてきたそうですが、関根名人は将棋界の未来を見据え、これまで「名人は世襲制」と「一度名人になったら生涯名人」という制度を廃止し、選手権による実力名人制を導入した改革者だったそうです。

 

これにより、現在の将棋界の基盤と実力向上が図られ、数々の有名な棋士を生み出した立役者と評価され「近代将棋の父」と呼ばれています。

 

記念館にはその偉大な足跡や現代棋士たちの敬意を表す色紙が多く飾られており、将棋ファンはもとより、将棋にこれまで縁がなかった方も興味深く知ることができる記念館となっています。

 関根名人記念館

 

歴史めぐりの合間にちょっと一服 ♪ 1927年創業 喜八堂

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野田北部から南下していくと喜八堂さんがあります。

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 店内に入って目を引くのはバラエティ豊かなおせんべいの数々!

定番のしょうゆ以外にもカレー、黒コショウ、自分で焼く煎餅生地など、専門店だからこそのオリジナリティに溢れています。

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おせんべいの試食をしながら品定めをしていると、「お茶でも一服いかがですか?」とお声をかけて頂いたので、併せてみたらし団子とクリームあんみつを注文。


お団子はもちもちのお団子に醤油風味の効いた優しい甘さのみたらしが絶妙!

クリームあんみつの餡も甘すぎず、粒あんの歯ごたえと寒天、フルーツの酸味がマッチしてしみじみ「美味しいな~」と。

さらにアイスクリームに黒蜜をかけて、あっという間に完食(笑)

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 お庭の景色をみながら体力チャージを完了して、お目当てのおせんべいを購入して次のスポットへ向かいます。

喜八堂 千葉県関宿本店

 

今なら天狗にあえる⁉ 野田市郷土博物館

野田市街に入ると、野田市郷土博物館があります。

そして現在、特別展として開催されている展示で「天狗」に会う事ができるんです!

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野田市郷土博物館は千葉県初の登録美術館で、日本武道館を設計した山田守さんによって設計された、大変モダンな造りの博物館です。

 

ここ野田市では、利根川水系周辺で広く信仰されてきた大杉信仰があり、、「アンバ様」や「大杉様」とも呼ばれ、夏になると多くの地区で大杉祭礼が行われるなど、今なお人々の生活に息づいています。

展示では、大杉神輿や天狗像などの祭礼に関わる道具と共に、地域の人々と信仰の関わりについて紹介されています。

 

展示品はどれも精巧で迫力満点です!実際に使用されながらも、大切に次世代に繋げてきたからこその美しさが伝わってきます。

※詳細についてはこちらをご覧ください → 

 

野田市郷土博物館

 

茂木佐平治

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敷地内には醤油醸造家であった茂木佐平治氏の旧邸があります。

ここでは大正時代の生活様式や日本庭園を見学でき、風情のある景色に癒されること間違いなしですよ。

 

また、昭和32年から市民会館として実際に利用する事も出来るようになっていて、サークル活動や勉強会、撮影など様々な目的で活用されています。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

時代の変化に柔軟に対応し、飛躍的な近代化を遂げながらも、古きよき伝統をしっかりと守り続けてきた野田には、ほんとうにたくさんの魅力が詰まっています。


今回ご紹介しきれなかったご当地グルメや工場見学など、まだまだたくさんの発見がありますよ。

 

ぜひそんな素敵な野田に訪れて、休日を満喫されてみてはいかがでしょうか。

 

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